Freedom Computer付属のFCSS(Freedom Computer Support System)はDOSベースで数値を1つ1つ修正してゆく必要があり、ログデータを取得しながら調整することができません。また、OSなどとの相性により、アプリが落ちてデータを喪失することもあります。
こう言ったことから、エンジンが完調でないまま乗っている場合もあるかもしれません。しかし、Freedom Computerに代わるフルコンは存在しないので、Freedom Computerのセットアップをサポートするために「FCST(Freedom Computer Setting Tool)」を開発しました。
FCSTの特徴
・各種マップや、各補正係数などは 機能ごとに分類しているので、画面切り替えなどの必要がなく、ワンストップで調整できます
・各種マップをできるだけビジュアルに表現しているので、全体の傾向を見ながら調整することができます
・数値に上下限を設けることで、誤った数値入力によるFreedom Computerの不調を防止します
・マップや係数を変更している間も常にログデータを取得しているので、変更による影響を 後でしっかり解析することも可能です
・すぐに使えるので、手軽に調整できます
下記環境にて動作確認しています。
Freedom Computer:FC-03a(AE111用、ダイレクトイグニション&空燃比フィードバックオプション付き)
USB-RS232C変換ケーブル:UGREEN USB シリアル変換ケーブル
PC:Microsoft Surface Go2 / MacBook Pro 2017&VM Ware fusion
OS:Windows 10/11
使い方の例
①PCとFreedom Computerを変換ケーブルにて接続します
②COMポートを選択します
③Freedom Computerを作動させます(イグニションONにするか、エンジンを掛ける)
④Connectボタンを押す
⑤Monitorタブにデータが表示されます
⑥SetタブのLoad内にあるボタンのうち、読み込みたい/修正したいMAPや定数のボタンを押します
⑦データが読み込まれるので、該当タブを開き、MAPや数値を変更し、セッティングします
⑧Disconnectを押します
⑨マイドキュメント内の「FCSTlog」フォルダ内にcsv形式でログファイルができているので、解析ツールを使って解析します
Paddock-Nのホームページでは写真や動画を用いて説明していますので、こちらもご覧ください。