ゲーテの代表作「若きウェルテルの悩み」を軸に、ゲーテ自身が生きる道標を見つけるまでをドラマティックに描く。18世紀末、フランクフルト。法曹界での仕事も恋も上手くいかず、やり切れぬ思いを抱えたゲーテ(彩凪翔)が故郷に戻ってくる。懐かしい書斎を見渡した彼は、作家を夢見て心のままに書いていた頃に思いを馳せ、おもむろにペンを執った…。1771年、春の日差しに包まれたワールハイム。叔母の遺産整理のためにこの村へとやって来たウェルテル(彩凪・二役)は、ロッテ(大湖せしる)と出会い、薔薇の花のような汚れを知らぬ美しさに心惹かれる。しかし、判事の娘であるロッテには、名門の出で弁護士のアルベルトという婚約者がいたのだ。原作:ゲーテ「若きウェルテルの悩み」/脚本・演出:原田諒 出演:彩凪翔 大湖せしる(C)宝塚歌劇団