劇作家の清水邦夫と当時気鋭のTVディレクターだった田原総一朗が共同脚本・共同演出した鮮烈な一作。演劇で言葉の壁にぶつかったという清水と、若者たちから画一的な青春を追放したかったという田原の、現代文明への痛烈な批判を込めた"青春宣言"。桃井かおりが本格的な映画デビューを飾り、当時新進気鋭の写真家・加納典明や歌手のカルメン・マキらが出演。棒高跳びでオリンピックの候補になりながらドロップアウトし、かっぱらい強盗をしながら生きる風来坊の主人公と、駆け落ち中の聾唖のカップルの3人で旅を続けるうち、主人公は「無言」のカップルに惹かれていく・・・・。 (C)1971 田原総一朗/ATG