北関東、地方都市。宮田淳一と友人・真田、13歳。自転車であぜ道を走り、時にイジメられ、「カッコいい男になりたい」と涙をこぼす・・・・イケテない中学時代。そして、ふたりは50歳になった。配送業の宮田淳一(光石 研)には、大学浪人中の俊也(森岡 龍)と高校3年生の桃子(吉永 淳)のふたりの子どもがいる。妻は39歳で他界し、父ひとり子ふたりの生活。子どもたちは父親とはほとんど口をきかない。何とかふたりとコミュニケーションを取ろうとするが、いつも会話はかみ合わない。仕事を終えると真田(田口トモロヲ)と居酒屋で酒を酌み交わす毎日を過ごしていた。ある日、宮田は胃に不調を覚える。亡き妻がそうであったように、自分も胃ガンなのだと思い悩む。そんな中、俊也と桃子が東京の私立大学に合格した。4月にはふたりは東京で新生活を始めることになった。せめて子どもたちと思い出を残したいという思いで、桃子と一緒にプリクラを撮ろうと学校帰りの桃子を真田とともに待ち伏せるが…