卓越した演出力で男女の心情を映像化する柴山健次監督によるヒューマンドラマ作品集。■「シラン」(2012年製作/30分)1組ずつしか入店出来ないカフェ。巷には噂が広まっていた「そこを訪れたひとは、素直になれる」。門前に佇む女性、新海あかりも素直にならなければいけない状況にあった。■「ハローグッバイ」(2010年製作/45分)コーヒー嫌いの登紀子が通う喫茶店。登紀子はそこで善(ぜん)という青年と恋に落ちる。毎週日曜日、夕暮れ時、この場所で。それは登紀子によって仕組まれた出会い。善の記憶は一日程度しか持続しない。けれど、登紀子にはその恋が生きるすべてだった。■「journey」(2013年製作/10分)あなたと居られる幸せ、それ以上のことを求めすぎていたのかもしれない。いつも気付いたときには遅すぎて、立ち止まることも出来ないまま、ただ時間が過ぎて行く。