母が殺されたあの晩、姉妹の運命は分かれた―。幼少期、強盗犯に母を殺害されたハンナと姉マリアン。それから20年の月日が経過し、ハンナは都会へ、マリアンは田舎に留まり、それぞれの日々を送っていたが、母殺害事件の犯人が余命僅かの病気を理由に仮釈放を申請したことで、ハンナの心はざわつく。その頃マリアンの娘レベッカが、父が運転する農業機械に巻き込まれ、重傷を負う事故が発生。奇跡的に命は助かったものの、今後の治療に莫大な費用がかかることを知ったハンナは、姉一家を支えようと書き溜めていた母殺害事件の小説を出版し、資金に当てようとマリアンに提案。姉妹だけが知る事件に隠された真相を世間に公開し、読者とその思いを共有し気持ちの解放をしたいハンナとは裏腹に、マリアンはそれに対し、断固として否定的で…。大切な人を思いやる優しさや絆が観る者の心を打ち、暖かな余韻に包まれる感動の一作!