ロンロンはクマの国の王子として生まれたが、どこでどう間違ったのかパンダであった。しかし、王子であることには変わりない。しっかりして将来の王者にふさわしい勇気と力を持って欲しいと願う母の女王クマの期待に反して、甘えん坊で弱虫とまるで見込みなし。王子としてふさわしいかどうかのテストにも失敗して、とうとうクマの国から追い出されてしまった。泣く泣く山を下っていくロンロン。ひそかに王位を狙うヒグマのデモンは、これ幸いとばかりロンロンを亡きものにするためポン太にその後を追わせた。町に出たロンロンは、一緒のピンチ共々捕まってサーカスに入れられてしまう。変な服を着せられ、厳しく芸を仕込まれるロンロン。ポン太がそのサーカスのカーテンに火をつけた。燃え上がるテント。助けを求める動物たちの声に、ロンロンは燃えるテントの中に飛び込んだ。(C)東映