秋晴れの青秀高校文化祭。克也は偶然、校庭の隅の銀杏の下で寄り添う百合と健太郎を目撃した。走り去る克也に百合の弁解の言葉は届かなかった。桜咲く四月、高校二年生になった克也、唐沢、倉橋、そして百合はまた同じクラス。もう一人、陸上部の花形で克也に首ったけの雪美も一緒。おまけに野球部入りした、健太郎の弟、 二郎が雪美に一目惚れ。ままならぬ恋のもつれにそれぞれがとまどい悩む破目になる。活発な雪美は克也に積極的に恋のアタックをする。だが、控え目な百合は自分の気持ちを言葉や態度に表わせず、じっと胸にだきしめるだけ。克也は百合の想いに気がつかず、強引な雪美とデート。二郎は雪美がスケバンにおどしとられた腕時計を体をはってとりもどしてくる……。やがて夏の甲子園めざして予戦開始。順調に勝ち進んだ青秀は、準決勝で宿敵、武南高と対戦。(C)東宝