彼らはその現実を受け入れて、ポジティブに生きています。けなげにも、彼らの目的は人間が食べて安心なオーガニックな「いも」になること。「立派に成長して美味しい食材になるんだ! 」これが彼らの合言葉。ポテッコを邪魔する宿敵・農薬イモ。彼らは農薬の基準値をオーバーし、処分される運命にあるイモたち。生まれながらに被害者である彼らは、ポテッコの可能性に嫉妬し、彼らを罠にはめようとする。ポテッコと農薬イモの互いのアイデンティティを賭けた壮絶なバトル…になるかと思いきや、ゲームをしているようにしか見えない不思議な関係性。壮絶な設定とは対照的に、物語は能天気かつコミカルに進み、のほほんとした空気が全体に漂う。果たして、ポテッコたちが無事に食材として出荷される日が来るのだろうか…その日が来るまで、努力はほどほどに、ポテッコたちは元気に生きている。ⓒシンエイ