1.レトロなファンタジーとして戻ってきた「九尾の狐」。 シーズン1では「追憶と共感」をキーワードに、土着の神々や妖怪が登場しました。 さらに、九尾の狐、プルガサリ、闇の魔物、狐の姉、タニシのお嫁さんなどが私たちの中でどのように生きてきたかを観てきました。 でも今シーズンではもっと楽しく観よう。 ジャンルはタイムスリップ・アクション。 タブーを打ち破り、アクションが過激化、登場人物が冷酷になります。 気になるのは"イ・ヨンの純愛"だけ。 2. 1938年のキョンソン、混沌としていながらも美しい街並み。 黒い長靴とハイヒール。まげやパーマのかかった髪。 南京虫だらけの茅葺きの家と高級デパートが一緒にあるのは奇妙なものだ。 そしてこの街は「東と西」「過去と現在」が競い合う舞台となる。 西洋の影響を受けて朝鮮半島にやって来た「現代」は植民地支配さえなければ、もっと立派に発展していたかもしれない。 実際には「伝統的な朝鮮」は封印され、「未開・原始・野蛮」という言葉で見下された。 私たちに知る由もないが、この時代には朝鮮の土着の魔物も苦しんでいたと想像できる。 3. キョンソンは2023年に出会う 約100年の時間的な差異はあるものの当時のキョンソンは今と似ていた。 名門校で修学した知識人たちが、就職もできずに喫茶店で働く。今の時代のカフェで働く若者と同じだ。 史上最悪の失業率が社会問題となっていた時代である。 しかし、若い世代は小さな幸せを見つけ、楽観的であろうとし、恋愛はするが早婚の習慣を捨てた。 この作品はこの多様な時代の真ん中を通り抜けた九尾の狐の物語である。