遠い一本の道
0
昭和50年10月14日の鉄道記念日。滝ノ上市蔵の国鉄勤務30年の効績章受章を祝う宴が開かれているところへ娘・由紀が恋人を連れてくる。市蔵の鬱憤が突然爆発、二人の結婚に大反対し祝いの席は荒れに荒れた。里子は23年前を思い出す。それは結婚相手の顔も知らぬまま嫁いだ日のことだった。