原作は自由奔放で情熱的な女性スカーレットと彼女を一途に愛し続けるレット・バトラーとの愛憎を南北戦争を背景に描いたマーガレット・ミッチェルの小説。今もって世界のベストセラーであり、映画版も大ヒットを記録した名作。宝塚歌劇では1977年にミュージカル化。その後、上演を重ねている代表作の一つ。宝塚歌劇88周年を記念した今公演は、日生劇場で初めて宝塚歌劇を上演するにあたり、装いも新たにドラマのみの構成とし、専科と花組、雪組の合同公演という形を取った。公演期間の前半と後半で大幅な役替わりを行い、まさに記念公演に相応しい豪華なキャスティングでの上演となった。今回は専科と雪組の合同バージョンをお届けします。1861年、アメリカ南部。樫ノ木屋敷と呼ばれるウィルクス家の豪壮な屋敷の庭園で、野外パーティが開かれていた。その界隈の青年達の憧れの的であるスカーレット・オハラ(朝海ひかる)は、ウィルクス家の長男アシュレ(湖月わたる)に一途な思いを寄せていた。パーティー当日、アシュレと従妹・メラニー(檀れい)との婚約が発表されると聞き、スカーレットは婚約を思い止まらせようと愛を打ち明ける。しかし受け入れられず、期待を裏切られたスカーレットは半狂乱になってアシュレの頬を殴る。この一幕を見ていたレット・バトラー(轟悠)はスカーレットの淑女らしからぬ気性の激しさを称賛しながらも彼女をからかうのだった…。※著作権上の都合により、一部割愛致しております。GONE WITH THE WINDBased upon the Novel by Margaret Mitchell 原作:マーガレット・ミッチェル 脚本・演出:植田紳爾 演出:谷 正純 (C)宝塚歌劇団