昭和49年の東京。30年間自宅のちっちゃな庭を探検し、草花や生き物たちを飽きもせずに観察し、時に絵に描く画家モリ(94歳)と、その妻秀子(76歳)。52年の結婚生活を共にした味わい深い生活道具に囲まれて暮らすふたりの日課は、ルール無視の碁。暮らし上手な夫婦の毎日は、呼んでもいないのになぜか人がひっきりなしにやってきて大忙し。そんなふたりの生活にマンション建設の危機が忍び寄る。陽が差さなくなれば生き物たちは行き場を失う。慈しんできた大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは-。(C)2017「モリのいる場所」製作委員会