硫黄島
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戦後6年、東亜新聞社の新米記者・武村均は、片桐正俊と名乗る男に出会う。彼は硫黄島で生死の境をさまよっていた生き残りであった。片桐は、その当時書いた日記を取りに近々硫黄島に行くという。一人の男の数奇な運命を通して、現代人が忘れ去らんとする戦争の罪の意識を描く。