高校で写真部に所属する月子は友人・佳恵と帰宅途中、同じ学校に通う姉の富江に会う。富江は月子が憧れる先輩と連れ立っていた。男を誘惑する姉に激しい嫉妬を感じるも、その眩いばかりの美しさに陶酔し、シャッターを切り続けてしまう月子。そんな月子を見透かしたような言葉を投げかける富江。動揺した月子の指が止まったその時、建設中のビルから落下してきた鉄骨に刺し抜かれ、月子の目の前で富江は絶命してしまう。それから一年余りが経ち、富江が死ぬ瞬間の悪夢にうなされ続ける月子だったが、徐々に日常の生活に戻り始めていた。生きていれば18歳になる富江の誕生日、両親と3人でバースデイケーキを囲み、生前の富江を偲んでいたその時、豊かな黒髪と禍々しいほどの美しさを携え、死んだはずの富江が家にやってきた。父も母も大粒の涙を流して喜ぶが、月子は信じられない事態を前に、ただ呆然と立ち尽くしていた…。(C)Junji Ito (C)2011 東映ビデオ