自分のことをハラワタと呼ぶ中学2年生の女子、原田ワタルのマイペースな日常を描くハートフルな物語。学生による商業映画製作がコンセプトの“トリウッドスタジオプロジェクト”の第4弾となる本作は、19歳の佐山もえみが脚本と監督を担当。彼女の中学生時代の塾での経験を交えながら、細やかな演出で普段見落としがちな日常の穏やかさを描出する。ヒロインをはじめ、彼女を取り巻く人々の一生懸命に生きる姿に元気をもらえる。ハラワタこと中学2年生の原田ワタル(長野レイナ)は、なかなか家に帰らず、つかみみどころのないお父さん(松田洋治)や料理が大の苦手なお母さん(大家由祐子)、友だちに囲まれながらマイペースに暮らしていた。ある日、お父さんがとうとう家に戻らなくなり、お母さんに呼び出されたハラワタは、あることを教えてもらう。