10数年前までは、大きな貨物船が行きかうだけの港町門司港。今や北九州市の観光の名所となった門司港レトロ。幼い頃門司港に住んでいた主人公が、仕事で数年ぶりに門司港に降り立った・・。そこで見た門司港は昔の面影もなくなりただの観光地と化していた。石炭を運んでいた貨物列車の線路には「トロッコ列車」という観光列車が走り、行きかう人々は皆観光の人達で楽しそうな笑顔。カメラマンである主人公が偶然知り合った一人の女性。彼女もまた門司港が観光地化する時代の流れに翻弄された一人であった。昭和初期の賑わいが消えた門司港を活性化させるために観光地へと変革をした門司港レトロの裏で人々の葛藤を描き、人情味あふれる町人とのふれあいに地元愛を思い出すのであった・・。(c)2013「レトロの愛情」製作委員会