時は、徳川家斉の治世。将軍家の機嫌を取り結ぶための"花合戦"は、伊達家の白菖蒲と細川家の肥後菖蒲の花くらべとなった。結果、細川家の肥後菖蒲が勝利を収めると、白菖蒲一筋に生きてきた伊達家の田吹弥兵衛(辰巳柳太郎)は切腹し果ててしまう。弥兵衛の葬儀の日、息子・弥十郎(加藤剛)の前に美しい女(真野響子)が焼香にと現れる。その女は、「自分は細川家ゆかりの者で、父上を殺したのは私だ」と言い残して去っていく。切腹した父の無念を晴らすため、弥十郎は肥後菖蒲に勝る花を作るべく、"花隠密"となって…。【TV長編】(C)日本映画放送