青丘(せいきゅう)を治める九尾狐族(きゅうびこぞく)の帝君(ていくん)の娘・白浅(はくせん)は、男装して身分を偽り司音(しいん)と名乗り、天族(てんぞく)の聖地・崑崙虚(こんろんきょ)にやってくる。そして、彼女は師匠である武神・墨淵(ぼくえん)の17番目の弟子として修業を始める。それから2万年後、均衡を保っていた天族と翼族(よくぞく)との戦いが始まり、墨淵は翼族の王・擎蒼(けいそう)を封じるために犠牲となる。悲しむ司音はひそかに彼の亡骸を引取り、青丘へと戻る。司音が白浅に戻って7万年が経った頃、封印が説かれそうになった擎蒼を再び封じようとした白浅は反撃にあい、すべての力と記憶を失い人間界に落ちる。そこで、白浅は墨淵にそっくりの風貌をした夜華(やか)と偶然出会う。夜華に素素(そそ)と名付けられた白浅は、彼と愛しあうようになるが……。