「仁義」―この聞こえの良い言葉で虚飾されたヤクザ社会の現実の姿を描く、衝撃シリーズ第7弾!昭和43年―。覚醒剤などの密輸品の莫大な利益を巡って対立する大和田組と共栄会の二大組織があった。大和田組幹部・楠哲鉄弥は、親分・大和田の命令で、流れ者黒田修次らと共に共栄会会長・正木を襲撃。黒田は自らの単独犯行を主張して10年の刑を打たれた。以後、共栄会は崩壊の一途をたどり、大和田組の勢力は益々拡大する。7年ぶりに仮出獄した黒田を迎えたのは、獄中で子分になった志村と舎弟の笹木だった。一方で大組織となった大和田組には相対立する派閥が出来ており・・・