たすくは、娘が生まれ喜びの中にいた。 一方、妻・ことねは、父になる覚悟が見えないたすくに苛立っていた。 大晦日の夜、たすくはことねに「酒を飲まずに帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に参加する。しかし、酒を断ることができず泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。そして、その姿をテレビで全国放送されてしまう--。 2年の月日が流れ、たすくは東京にいた。そんな矢先、親友の志波からことねの近況を聞く。ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。だが、現実はそう容易いものではなかった…。 たすくは、自分の“生きる道”、“居場所”を見つけることができるのか? 笑って、泣いて、叫んで。彼の出した答えが、あなたの胸に突き刺さる--。 ©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会