救民! 救国!我れ日本の柱とならん! 我れ日本の眼目とならん!求道の遍歴を終えてそう力強く誓った若き日の日蓮。その信念の下に、辻説法を行い布教につとめるが、現在の仏法を邪法と説く日蓮の痛烈で新鮮な言葉は、人々には受け入れられず遂に追われる身となる。しかし、他宗信者の迫害に屈せず、国を愛し真理を尊び権威を恐れぬ日蓮の信念の強さにいつしか周囲には日蓮に帰依するものが増えていった。そして時は文永11年。日蓮が予言したことが事実となる。蒙古軍襲来。身の危険も顧みず、日蓮は敵国降伏を祈り続けた――。類まれなる日蓮聖人の奇蹟を長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎始め、豪華オールキャストと、当時最大規模の特殊撮影で創り上げた一大スペクタクル絵巻。(C)KADOKAWA 1958