劇場デビュー作『ふゆの獣』で東京フィルメックスグランプリを受賞した内田伸輝監督作品。いまを生き延びようとするオルタナティヴ・ラブストーリー。東京近郊の森でテント暮らしをする昇(ノボル)は、気に入らない人々への恨みを書道にして、テントに貼り付けて飾る日々を送っている。ある日、樹冬(キフユ)と重久(シゲヒサ)と佳代(カヨ)の修羅場を偶然目撃した昇は、 その日から樹冬に興味を持ち、彼女の後をつけると、重久と佳代は、樹冬を使って美人局をしていた。昇は、樹冬を助けるつもりで誘拐を計画し、身代金を重久に要求するが…。