ある刑務所の204房に、懲役3年のチンピラ、栗原健太が新入りとしてやって来る。そこには、周りから極道だと勘違いされている大泥棒の八戸はじめ4人の受刑者が、お互いに慣れた様子で共同生活を送っていた。健太が刑務所めしにも同房の仲間にも馴染めずにいる中、年の瀬が近づいたある日、彼らは示し合わせたようにあるゲームを始めた。優勝賞品は、彼らにとって一年で最大の楽しみである正月の“おせち料理”。そしてゲームの内容とは、各々が人生で一番うまいと感じた食べものの話を語り、どれだけ聞き手の喉を鳴らせるかを競うというもので…