仕事を終えたオートバイのテストドライバー健次を待っていたのは、白戸寅次郎という男。十八年前、やくざの縄張り争いから健次の父親を刺した下手人だ。間宮組の親分である健次の父が、最期まで加害者の名前を口に出さなかったことに感激した寅次郎は、監獄生活を終え、出獄した足で健次の前に現れたのだ。健次は、やくざの生活には何ら関係なく、学生時代KOキングとして鳴らしたボクシングの世界からも手をひき、今は地道なサラリーマン。寅次郎の件も全て水に流していた。しかし、会社の慰安旅行で、事務員のエミに言い寄る部長を殴り倒してしまった健次は、辞職に追い込まれてしまった・・・。(C)東映