世代や国境を越えて愛される森絵都の小説『カラフル』を『ホームステイ』として映画化。「管理人」名乗る謎の人物に選ばれた魂「シロ」は同時期に死んだ高校生「小林真」の体にホームステイし、管理人に課された転生の条件に挑むことになる。条件とは、「100日以内に小林真が死んだ原因を突き止める」というもの。つかの間、周囲の人間に中身が違うことに気づかれないように真の人生を過ごすことになった「シロ」。仕事に一心不乱の父親、なぜかぶっきらぼうな兄、母親は優しいがどこか遠慮がちだ。家族に対しての違和感を感じる一方、学校では、友達は居ないながらも、絵の才能に溢れ、やさしい幼馴染の晶や憧れの先輩・美月と過ごす時間が楽しく、「真」の人生はそれほど悪くはないのでは?と思い始める「シロ」。ただ肝心の「真の死の原因」については皆目見当がつかないままだ。そんな時「シロ」は真が生前残していたスケッチブックを見てしまう。そこには表向きは分からない真の人生の小さな光と大きな闇が綴られていた。そこから導き出した答えも正解とはならないまま、回答期限までの時は刻一刻と過ぎていく・・。