降りしきる雨の夜、赤い傘をさした女が殺害された。被害者は西尾由美子22歳、首を絞められ何度もナイフで刺されていた。有能だがやりすぎという声が絶えない大阪・釜ヶ崎地区の捜査一課刑事・大滝誠次も、この事件の捜査に駆り出された。大滝は、かつて自分が刑務所に送り込んだ男・阪上の情婦・恵子と同棲に近い暮らしをしていた。狙った獲物は逃がさず、時には無法な行動も辞さない野獣のような彼は、独自の捜査で被害者・由美子の隠された生活を暴いていくが、犯人は依然として見つからない。そんな中、出所した阪上が恵子の家に転がり込み、奇妙な三角関係の生活が始まるが……。(C)東映