『ごくせん』シリーズで一躍脚光を浴びた脇知弘が”ゲイ”となり新境地を開拓。テレビのバラエティ番組などで活躍中の木咲樹音が本作で映画初主演、孤独な”女子高生”を好演する。太めのゲイ「ありす」と、女子高生「うさぎ」が好きなのは同じ人、”優しい”先生だった。”優しい先生”には、クリント・イーストウッド監督2007年度アカデミー賞ノミネート作品「硫黄島からの手紙」で谷田大尉役を演じた演技派・坂東工。それぞれが不安や悩みを抱えながらも前に進もうとする姿を丁寧に女性監督ならではの目線で描く人間ドラマ。学生による商業映画の製作を目的とした「トリウッドスタジオプロジェクト」の第7弾。本作で監督デビューとなる26歳の期待の新人、松国美佳によって、ゲイと女子高生と教師の一風変わった恋愛模様を、優しさを込めたまなざしで描き出す。太めのゲイ、ありす(脇知弘)は“自分はゲイだから…”と諦めて、好きな人に対しては遠くから見つめるだけで、手近な相手に身を任せる日々を送っていた。一方、家にも高校にも居場所を見つけられない女子高生のうさぎ(木咲樹音)は、好きな人にしか触れられたくないと願いながらも、“嫌われたくないから”と、好きな相手に近づく事すら避けていた。全く違う世界に暮らすありすとうさぎだったが、好きになった相手は同じ人。それは、“悲しい思いをさせたくない”と、求められれば誰にでも応えてしまう、優しい学校の先生(坂東工)だった。果たして、3人の恋の行方は一体どうなるのか……?