ハプスブルク家の皇妃エリザベートの生涯を描いたウィーン発のミュージカルを、<死、黄泉の帝王>であるトートを主人公に、宝塚ならではの作品として上演。'96年2~3月に雪組で初演。本作は同年11~12月に再演された星組公演。物語はエリザベート暗殺犯ルキーニ(紫吹淳)を狂言まわしに進行する。意識不明となり冥界に迷い込んだエリザベート(白城あやか)に一目で惹きつけられたトート(麻路さき)は、彼女に命を返してやる。そして、その愛を獲るまでエリザベートを追い続けることを決意する。ハプスブルグ家の若き皇帝フランツ(稔幸)は、エリザベートを見初め結婚。しかし、自由を愛する彼女は厳格な皇太后ゾフィー(出雲綾)や窮屈な宮廷生活に耐えられず、フランツに助けを求めるが彼も味方ではなかった。そんな彼女の許にトートは度々訪れ、死へと誘惑する…。潤色・演出:小池修一郎 出演:麻路さき 白城あやか 稔幸(C)宝塚歌劇団