14tトレーラーを駆使する生粋のダンプ野郎・隆は、仲間のウェスタンの事故死をきっかけに、遺骨を抱き一路北海道へ向け驀進した。ウェスタンの妻・雪子は積丹で小料理屋を営んでいたが地元の船主から、補償金をきびしく取り立てられていた。夫ウェスタンが轢き殺したのはこの船主の息子だったのだ。雪子の力になろうと、北海道に残って仕事を姶めた隆。いつしか二人の間に静かな共感が芽ばえ始める。ある日、雪子の店に政が現われ隆に出ていくよう追った。対峙する隆と政。雪の海岸で凄まじい殴り合いをくりひろげる隆と政。二人の肉弾が激突し、やがて双方が力尽きてうずくまった。そして政はポツリと呟いたのであった…。(C)東映