青年ゲオルクは、ファシズムの嵐が吹き荒れる祖国ドイツを逃れパリにやってくるが、パリもドイツ軍占領下に置かれようとしていた。緊迫した状況の中、ゲオルクは潜伏中の亡命作家ヴァイデル宛の手紙を託され、彼が潜むホテルを訪れる。だが、逃亡の孤独に耐えかねたヴァイデルは、命を絶ってしまっていた。恐怖を感じるもホテルにてヴァイデルの遺品のカバンを託されたゲオルクは、そのカバンと共に列車でパリを脱出する。列車移動の中、カバンの中身を確認すると、そこにはヴァイデルが妻に宛てた手紙が残されていた。そして到着したマルセイユにて遺品を届ける為、領事館を訪れたゲオルクは、流れからヴァイデル本人と勘違いされてしまう。しかし不法滞在者である彼はこれを機にヴァイデルに成りすます事にするのだが…。©2018 SCHRAMM FILM/NEON/ZDF/ARTE/ARTE France Cinéma