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福島の港町。震災で妻を失い、一人娘の奈生と暮らす井口真吾は、高齢者や生活困窮者相手に散骨を請け負っている。ある日、散骨依頼に来た若い男から遺骨を預かるが、ジャーナリストの江田が現れ、その遺骨は世間を震撼させた殺人犯のものだと告げる。震災で多くの人が眠る海に殺人犯の骨を撒くのかと、真吾は非難の矢面に立たされる。やがて、遺骨が見つからず、母の死を受け止めきれずにいる奈生との間にも軋轢が生じてしまう。(C)2023 STUDIO NAYURA