何千万年も姿を変えることなく生きてきたオオサンショウウオは今、急激な環境の変化と、人間がつくった構造物によって絶滅する日が近いと言われています。広島大学の研究者、清水さんはこの危機を救う一方で、人の生活を脅かす害獣のイノシシの狩猟を行います。やむをえずイノシシの命をとる現実。生き物の命をどう扱っていけばいいのか?学生たちと一緒に考え、そして子供にも身を持ってその背中を示します。奪ってしまった命に感謝し食べる、その姿を堂々と見せていくこと…そのことが生き物と人間がともに生活できる持続可能な環境を作ることに繋がると考えています。「食事を始める前の“いただきます”から見えてくる生き物とのつながりを大切にしている」清水さんは話します。絶滅の危機に瀕する「国の特別天然記念物・オオサンショウウオ」その姿を通して生き物の命の扱い方を考えます。©テレビ新広島