イギリスの田舎町ブリストルに、幼い日から火星研究の第一人者であるパーシバル・ローウェルに憧れ、火星旅行を夢見続ける(自称)素人物理学者集団がいた…、その名は"少年科學倶楽部"。夫であるジャックをすっかり倶楽部に取られ、寂しさに苛まれる新妻ウィンディこそ、彼らが計画の根拠とする異端の理論「エーテル気流論」の提唱者だった。少年科學倶楽部の3人とジャックは、倶楽部結成50周年の時を迎え、密かに火星へと飛び立つある計画を決行する。 ©2001 鶴田謙二/講談社・バンダイビジュアル [SF/ファンタジー]