平和は、突然終わりを告げる――。突如現れた、所属不明の謎の艦隊。それは、未知の機械を搭載した、巨大な戦艦の数々からなるものだった。だが、その艦隊にはあるべきもの…搭乗員の姿がなかった。機械が、戦艦そのものが、意志を持つ侵略者だったのだ。圧倒的な技術力、戦闘力の差の前に、なす術も無く蹂躙される人類は、次々に勢力圏を書き換えられ、追い詰められていった。絶望的な戦局に、人類は『滅亡』という未来を見る。だが……たった一つ残った希望があった。それは、人類との対話に成功し、人類との共存を望んだ、ごく少数の『彼ら』の中の『反逆者』たちだった。彼らは、自らの姿を小さな指輪に変えて、その心と力を、手にするに値する人の子に託す。かくして、人類の生き残りをかけた最後の戦いが始まったのだった。©TSUKIPRO TE