満月の夜。ごく普通の女子高生、綾月芽衣は自称・奇術師のチャーリーの手により明治時代へタイムスリップしてしまう。現代での記憶がはっきり思い出せないままチャーリーに連れてこられたのは社交場として有名な『鹿鳴館』。『鹿鳴館』では菱田春草、森鴎外、泉鏡花、藤田五郎、小泉八雲ら歴史上の偉人たちが顔を揃える華やかなパーティーが開催されていた。春草に対して不思議な感情を抱くも早く元の世界に帰りたいと願う芽衣。だが次に戻れるのは一か月後の満月の夜だとチャーリーから告げられてしまう。仕方なく帰るまでのあいだを鴎外邸で過ごすことを決意する。一方、春草は日本絵画史に革命を起こすべく、朦朧体(もうろうたい)という独自の技法を使った絵画の制作に注力していた。そんなある日、描きかけの春草の絵から「黒猫」が化ノ神となって抜け出してしまう。©魂依保存委員会 ©歌劇「明治東亰恋伽」製作委員会 [2.5次元舞台]