勤王攘夷へと大きく傾きつつある幕末。徳川幕府はその流れを堰き止めるべく新徴浪士隊を編成するが、一年足らずで解散。この幕府の態度を快しとしない隊士たちにより新たに新選組が発足された。江戸の試衛館にその人ありと謳われた近藤勇とその一派・土方歳三、沖田総司、永倉新八らの面々に水戸浪士の芹沢鴨一派である。そんな折、勤王派を名乗る何者かによる強盗事件が続発。それが芹沢一派の仕業だと知った勇は、芹沢を一刀のもとに倒し、退陣を決意。だが、会津候に説得されて一層の忠誠を誓うのだった。そんな中、池田屋で桂小五郎を中心に勤王派が会合を持つという情報が入る──。夏の訪れを告げる祇園囃子に乗って新選組の総力が池田屋に雪崩込んだ…。(C)東映