フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベック。19歳年下青年との恋と友情や、男性優位社会への葛藤を通し、画家として、女性として、ひとりの人間として、ひたむきに真実を求める人生を描いた実話感動作。ヘレン・シャルフベックは、かつて絵画の才能を認められパリへ留学を果たすが、今は田舎で老母と暮らしながら絵を描き続けていた。そんな彼女のもとへ画商のヨースタが訪ねてきて、その圧倒的な才能に驚嘆し大規模な個展を企画する。そして19歳年下の青年エイナルとの出会いはヘレンにときめきをもたらす。画家として歩み始めたヘレンだが、男尊女卑の価値観を持つ母と兄との間に軋轢を生む。