革命を逃れて自由の国アメリカに亡命してきたシャドフ国王(チャップリン)。ところが、共産党員の息子と知り合ったばかりに、反共主義の渦中に巻き込まれて行く…。平和主義者だったチャップリンを、アメリカは国外追放した。この映画は、そんな「不自由な国」への、自由な放浪者チャップリンの痛烈な報復だ。傑作『ライムライト』の高みに安住することなく、現代的なテーマを力強いユーモアで彩る『ニューヨークの王様』は、21世紀の今こそ意味を持つ。(C)Roy Export S.A.S. All Rights Reserved.