靄の中からニューヨークの街が幻影のように姿を現す。ある女性がおどおどした様子で自分のエピソードを語り、立ち去る。次は若い男性と次々に老若男女が現れ、話しては去る。街の片隅に立ち、カメラの前で話すのは欧州から移住してきたユダヤ系の人々だ。それぞれのアメリカ物語。彼らの語る過去にも現在にもジョークにもフィクションがまじっている。やがて彼らは近くの野外レストランに集まり、コントやナンセンスを演じてゆく。Collections CINEMATEK - (c)Fondation Chantal Akerman