獲って、さばいて、食べる━━2018年にNHKで放送されると同時に大反響を呼び、再放送希望が異例の1141件も届いた「ノーナレ けもの道 京都いのちの森」。京都で、猟をする千松信也の、彼にとっては平凡な日常に取材したドキュメンタリー。イノシシやシカをわなでとらえ、木などで殴打し気絶させ、ナイフでとどめをさす。命と向き合うために千松信也が選んだ営みに、残酷、という非難をはるかに超える「憧憬」が集まった。放送後、彼とその暮らしにさらに迫るため、300日の追加取材を行い、特集番組としてBS4Kで放送。そして、蓄積されたおよそ2年間の全映像を編み直し、未放送分も含めた決定版となる映画『僕は猟師になった』が完成。ナレーションを担当したのは、日本映画界に欠かせない若き名優・池松壮亮。千松信也に寄り添い、その独特な視線、思考、行動に観客を誘う。 ©2020