ダンスが抜群にうまい天才肌のリーダー芝田響(ヒビキ)、牧師の息子でパティシエの一條・サーディン・鈴太郎(サーディン)、琴占いで全てを予言する三浦未琴(コトッチ)、こんな風変わりな3人のカフェに、ある日、一人の青年がやってくる。その名は石川楽(ガク)“人を幸せにするパティシエになる”という夢を抱き、亡き父のライバル中村奏彦(マスター)が経営するこのカフェに修行に来たのだが、実際は…。『アン・プォー・テュー(ひとりはみんなのために)~スペシャルデー~』マスターは、ほとんど旅に出ていて留守、ヒビキは、踊り跳ねて客への過剰なサービス、コトッチにはセクシーな助教授など、強烈な個性をもった常連客に戸惑い、思い描いていた修行ができず不満を募らせていく。そんなガクにサーディンは、「ヒビキさんのしていることにはすべて意味がある」と話す。『300セットのクッキー』その意味もわからずに3ヶ月が過ぎたある日、店に結婚式の引き出物の注文が舞い込んでくる。大量注文を受け付けないカフェの方針を知りながら、ガクはみんなに黙って依頼を受け一人でクッキーを焼こうとするのだが…。『この場所が僕にとって最高の居場所になるなんて~クリスマスの夜~』クッキーの件で、ヒビキの偉大さとサーディン、コトッチの友情に触れたガクは、店の顔として飾られるクリスマスケーキの制作をヒビキから任命される。そして見事に作り終え、パティシエとして希望に満ち溢れた第一歩を踏み出すかに見えたが…。