暗闇に射す一筋の光。それは希望か、絶望か?深夜の地下鉄。目を覚ますと、男は混沌の中にいた。光、音、すべてが初めて見るもの。男は逃げるように駆け出した。向かう先、それは地上と呼ばれる場所。次に目が覚めた時、男はベッドの中にいた。見覚えのない部屋にいたのは一人の女マヤ。彼女は男に問う。「あなたは誰?」と。“僕”は、暗闇の中に独りきりだった。時折、“プロバイダー”と名乗る男が重い扉の向こう、一筋の光とともに現れる。それが“僕”のすべてだった。地上で行き場のない“僕”にマヤは救いの手を差し伸べてくれるのだが…。答えを求めた男が辿り着く不条理サイコ・スリラー!