伊織祥一郎は売り出し中の建築家。事務所の秘書・笙子との不倫が原因で妻と一人娘とは別居中の身の上である。高村霞は画廊を営む年の離れた夫と18歳になる義理の娘・かおりと共に湘南の大邸宅に住んでいた。10年前、美大生だった霞は講師の伊織に憧れを抱き一夜を共にするが、伊織は間もなく結婚し美大を辞めて霞の前から姿を消した。霞は初めての男であった伊織の子を妊娠し堕胎してしまう。10年ぶりに知人のパーティーで再会した二人。誘いをかける伊織に憎しみが甦る霞。“今度は私が遊ぶんです...。”という霞だが、密かな逢瀬を繰り返すうちに気持ちは次第に燃え上がっていく。(C)東映