アメリカ中西部の小さな町に人工衛星が墜落。機体に付着した未知のウィルスが原因で、住人は生まれたばかりの赤ん坊と、アル中の老人を除いて全滅。遺体の血液は全て粉末状に変化していた。細菌汚染の拡大を恐れた軍部は、科学者の中から各分野のスペシャリストを召集。ストーン博士(アーサー・ヒル)をリーダーとする研究班を組織して、砂漠の地下施設へと送り込むが…。 「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンが発表した小説を基に、「ウエスト・サイド物語」の名監督ロバート・ワイズがメガホンを取った秀作SF。細部まで緻密に描写する丁寧な演出が、物語にリアリティを与え、迫真の恐怖を生んでいる。