大手食品会社に勤めていた北見透(桐谷健太)は、自社の産地偽装を内部告発したことで会社を追われる。消費者を思う正義感からの行動だったが、結果的に職場仲間の人生を狂わせたことに悩む北見は、自らも妻子と別れることとなる。傷心のまま故郷に戻り、市役所の非常勤職員として働き始めた北見だが、力を持つ市長(大友康平)を中心に役所内にも癒着や不正が存在していた。ある日、上司の加藤稔(水橋研二)の命令を受けて、北見は問題視されていた“ゴミ屋敷”に住む老女・熊沢加代子(緑魔子)のもとへ向かう。他人との接触を避ける加代子からは相手にされなかったものの、隣の家にはかつての初恋相手・浅尾葉子(国仲涼子)が住んでいた。葉子は13歳の息子を持つシングルマザーだったが、交流を重ね、北見は安らぎを覚える。孤独な加代子と真摯に向き合うことで事態の解決をはかろうとする北見だが、役所内ではゴミ屋敷の強制撤去の話が進んでいた。(C)2014 WOWOW INC.