青秀野球部は弱体チーム。春になって一年生が五人はいり、なんとか試合ができるようになった。ピッチャーは倉橋(塩沢兼人)。そして、克也(古谷徹) 、唐沢(富山敬)らが三年生。この二人はどうもシャキっとしない。唐沢は大スランプだ。マネジャーは百合(安田成美)。この百合と倉橋が妙になれなれしい。それが克也には気にくわない。そんなとき監督(北村弘一)が倒れた。監督は百合の父親でもある。監督は救急車で病院へ運ばれた。監督の病気は単なるカゼ。百合はひと安心。しかし、監督はここで一計を案じた。自分は不治の病で命はあと一年。その間にどうしても甲子園へ行きたい―と、そっと部員たちに伝えろと百合にたのむ。翌日、百合は父親の言葉を部負たちに伝えた。克也らは、命あるうちに監督を甲子園に連れて行こうと誓う。(C)東宝